第8回「照明」
このコラムでは照明について紹介します。 照明の主な仕事は、作品の世界を光で表現する照明演出を考え、それを舞台へ反映するための機材を選び、配置することです。ただ舞台を明るく照らすだけと思われがちですが、演劇においての照明は「照明を知って舞台を知る」と言われるほどに作品への影響...
第7回「脚本とは?」
演劇において、登場人物のセリフや舞台上の動きなどが書かれたものを「脚本」や「台本」と言います。 脚本家は、伝えたい強いメッセージや観客に考えて欲しいテーマを元に物語を作ります。 例に、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を見てみましょう。...
第6回「演劇の現状③【赤字前提の演劇、それでも何故するのか】」
「商売としては非効率」 多くの人たちに観に来てもらうため、と言うより、そもそも公演を行うためには、劇場費・宣伝費など多くのお金が必要となりますが、収入はチケット代がメインです。 100人程の劇場ですら、1回の公演で関係者ひとりにつき1万円ほどの利益を出そうとすると、チケット...
第5回「ストレートプレイとは?」
演劇には「ミュージカル」から「伝統芸能」まで様々なジャンルがあります。中でも、ダンスや歌ではなく台詞中心の演劇を「ストレートプレイ」と言い、私たちが今回上演する『脳内会議!!!』もこの「ストレートプレイ」に当たります。 もちろん、一括りに「ストレートプレイ」といっても、抽象...
第4回「演出とは何か」
皆さんは舞台における【演出】というのをイメージできますでしょうか? 正直なところ私が演劇を始めた時は、全くわかりませんでした。「舞台における物語を見やすく整える係」なんて考えたりもしていましたが、実は奥の深いポジション部分なんです。...
第3回「演劇の現状②【そもそもよくわからない演劇】」
「誰でもできる・ジャンルが多すぎる演劇」 私は以前、友人に演劇を観に行ったことがあるか、と聞いたことがあります。 「無い」とのことでしたので、その理由も聞いたら、【そもそも演劇がよくわからない】と言われ、故に観たくない訳ではないが、どんな演劇を観ていいのか分からないとのこと...
第2回「演劇の現状①【埋もれていく演劇】」
「はじめに」 私は、生まれてから22年間演劇を観たことがありませんでした。 映画が好きで、演劇なんか古くてダサくて、お遊戯会でしょとバカにしていました。 しかし今、私は演劇を愛し、プロデュースまで行っています。 メディアが多様化している今でも、決して廃れつつある古い文化では...
第1回「演劇について」
「演劇」と聞いて何を思い浮かべますか? 劇場まで足を運びチケットを購入し椅子に腰をかける。ここまでは映画と同じです。演劇とは、俳優が目の前の舞台に立ち、身振りやセリフで人物を演じ、物語を進めていくお芝居であると同時に、音楽や照明などといったあらゆる要素が鑑賞の対象となってい...