第15回「大道具・小道具」
今回のコラムでは、大道具・小道具の仕事を、舞台ができるまでの流れを通して説明します。
脚本が出来上がったら、大道具・小道具の担当者は脚本を読み込んで自分なりのイメージを考えます。演出家と打ち合わせることによって、調整を行い、何をどのように使うかを明確にしていきます。演者にも意見をもらいながら、イメージをより高度なものに昇華していきます。そして、公演へ向けて準備を行います。
プロの舞台美術家が大規模な公演を担当する場合は、イメージ図を元に平面図と舞台模型を製作し、より実物に近いものを演出家やスタッフに提示、共有します。完全に舞台美術のイメージが確定したら、制作陣が実制作を行います。
小道具は既存の物などを利用したり、特殊なものが必要な場合はイメージ図を検討した上で作成します。
今回使用する小道具のオバケも、演出家とイメージのすり合わせ、デザイン図の作成、サンプルの提示という流れの結果、出来上がったものです。ぜひ注目してみてください!
必要だから作成するのではなく、演出のイメージと役者の動きを合わせた最良の形を追及していく部署です!