第14回「オペラ」
豪華絢爛な舞台装置、絵画のような衣装、オーケストラの生演奏、歌手の迫力のある歌…。オペラの劇場はそこでしか体験できない非日常で溢れています。また、その誕生は17世紀まで遡る、長い歴史を持った舞台芸術であると言えます。 初めてオペラを観ようとする人には、比較的気軽に楽しめるも...
第13回「制作」
「演劇とは何か?」をテーマにしたこのコラムも、すでに13回目。 今回の話題は、「制作」です。 制作の仕事を最も簡単に説明するなら、「演劇の裏方さん」です。公演までのスケジュール管理、劇場とのやり取り、チケットの準備や予約者の管理、広報活動、会計、当日のスタッフ……。作り上げ...
第12回「歌舞伎とは」
日本を代表する演劇といえば歌舞伎。伝統芸能という肩書があるために、敷居が高いという印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、確かな技術力を生かして、その時代の観客にいかに楽しんでもらうかを常に考えて舞台作りをしているのが歌舞伎なのです。例えば、歌舞伎が大流行し...
第11回「舞台監督」
「舞台監督」と言われて、「舞台の裏方」と思う人は少なくないと思います。今回は舞台監督とはどんな仕事なのかを紹介します。 舞台監督は、演劇公演の危険を回避し、最後まで無事に舞台を成功へ導くのが仕事です。 具体的な仕事を挙げれば、劇場や美術の打ち合わせ、稽古場や舞台の準備、装置...
第10回「音響」
オペラならオーケストラ、歌舞伎なら義太夫節、ミュージカルなら歌…と、昔から舞台芸術と音楽は切っても切れない関係にあります。音響は、そんな舞台に欠かせない音楽を流す仕事です。 …いや、欠かせないのは重々承知なのですが、音響って何のためにあるのでしょう。...
第9回「ミュージカル」
キャラクターたちがそれぞれの感情を、歌、ダンス、そしてセリフで表現するミュージカル。『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』『マンマ・ミーア!』など、映画化されている作品も多いので、観たことがある方も多いのではないでしょうか。『ハイスクール・ミュージカル』なら観た、という方もい...
第8回「照明」
このコラムでは照明について紹介します。 照明の主な仕事は、作品の世界を光で表現する照明演出を考え、それを舞台へ反映するための機材を選び、配置することです。ただ舞台を明るく照らすだけと思われがちですが、演劇においての照明は「照明を知って舞台を知る」と言われるほどに作品への影響...
第7回「脚本とは?」
演劇において、登場人物のセリフや舞台上の動きなどが書かれたものを「脚本」や「台本」と言います。 脚本家は、伝えたい強いメッセージや観客に考えて欲しいテーマを元に物語を作ります。 例に、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を見てみましょう。...
第6回「演劇の現状③【赤字前提の演劇、それでも何故するのか】」
「商売としては非効率」 多くの人たちに観に来てもらうため、と言うより、そもそも公演を行うためには、劇場費・宣伝費など多くのお金が必要となりますが、収入はチケット代がメインです。 100人程の劇場ですら、1回の公演で関係者ひとりにつき1万円ほどの利益を出そうとすると、チケット...
第5回「ストレートプレイとは?」
演劇には「ミュージカル」から「伝統芸能」まで様々なジャンルがあります。中でも、ダンスや歌ではなく台詞中心の演劇を「ストレートプレイ」と言い、私たちが今回上演する『脳内会議!!!』もこの「ストレートプレイ」に当たります。 もちろん、一括りに「ストレートプレイ」といっても、抽象...