最終回「役者」
皆さんも知っての通り、役者とは、動き、表情、声などを使って自分とは違う人物に扮して表現する人のことです。 現代は老若男女問わず活躍している役者という職業ですが、ウィリアム・シェイクスピア劇の流行したルネサンス期のイギリスでは、女性役者はタブーとされました。その為、全ての女役...
第17回「衣装・メイク」
今回のコラムでは衣装とメイクについて紹介します。 衣装・メイクはその名の通り、役者の外観を服と化粧で登場人物の姿にすることを主な仕事とします。 衣装では登場人物の職業や性格、趣味などを表せるような服や靴を様々なお店を巡り買い集め、用意します。ときには1から服を作製することも...
第16回「演劇について思うこと」
秋山の黄葉を茂み迷いぬる 妹を求めむ山道知らずも 好きな句の一つです。この句を見てピンっと来る人もいるかもしれません。僕は毎回舞台を作るたびにこの句が頭に浮かびます。目的地は分かっているのに道が分かんねぇ! 的な易訳解釈です(失礼ですかね)。...
第15回「大道具・小道具」
今回のコラムでは、大道具・小道具の仕事を、舞台ができるまでの流れを通して説明します。 脚本が出来上がったら、大道具・小道具の担当者は脚本を読み込んで自分なりのイメージを考えます。演出家と打ち合わせることによって、調整を行い、何をどのように使うかを明確にしていきます。演者にも...
第14回「オペラ」
豪華絢爛な舞台装置、絵画のような衣装、オーケストラの生演奏、歌手の迫力のある歌…。オペラの劇場はそこでしか体験できない非日常で溢れています。また、その誕生は17世紀まで遡る、長い歴史を持った舞台芸術であると言えます。 初めてオペラを観ようとする人には、比較的気軽に楽しめるも...
第13回「制作」
「演劇とは何か?」をテーマにしたこのコラムも、すでに13回目。 今回の話題は、「制作」です。 制作の仕事を最も簡単に説明するなら、「演劇の裏方さん」です。公演までのスケジュール管理、劇場とのやり取り、チケットの準備や予約者の管理、広報活動、会計、当日のスタッフ……。作り上げ...
第12回「歌舞伎とは」
日本を代表する演劇といえば歌舞伎。伝統芸能という肩書があるために、敷居が高いという印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、確かな技術力を生かして、その時代の観客にいかに楽しんでもらうかを常に考えて舞台作りをしているのが歌舞伎なのです。例えば、歌舞伎が大流行し...
第11回「舞台監督」
「舞台監督」と言われて、「舞台の裏方」と思う人は少なくないと思います。今回は舞台監督とはどんな仕事なのかを紹介します。 舞台監督は、演劇公演の危険を回避し、最後まで無事に舞台を成功へ導くのが仕事です。 具体的な仕事を挙げれば、劇場や美術の打ち合わせ、稽古場や舞台の準備、装置...
第10回「音響」
オペラならオーケストラ、歌舞伎なら義太夫節、ミュージカルなら歌…と、昔から舞台芸術と音楽は切っても切れない関係にあります。音響は、そんな舞台に欠かせない音楽を流す仕事です。 …いや、欠かせないのは重々承知なのですが、音響って何のためにあるのでしょう。...
第9回「ミュージカル」
キャラクターたちがそれぞれの感情を、歌、ダンス、そしてセリフで表現するミュージカル。『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』『マンマ・ミーア!』など、映画化されている作品も多いので、観たことがある方も多いのではないでしょうか。『ハイスクール・ミュージカル』なら観た、という方もい...