第1回「演劇について」
「演劇」と聞いて何を思い浮かべますか?
劇場まで足を運びチケットを購入し椅子に腰をかける。ここまでは映画と同じです。演劇とは、俳優が目の前の舞台に立ち、身振りやセリフで人物を演じ、物語を進めていくお芝居であると同時に、音楽や照明などといったあらゆる要素が鑑賞の対象となっている総合舞台芸術です。舞台の上に立っている人間が創りあげる物語に参加し、同じ時間・同じ空間を共有できることが演劇の魅力です。
演劇は1 人では絶対にできない芸術であり、お客さんも含めたくさんの人の力によって成り立つものです。常にリアルタイムで物事が進んでいるので、俳優も裏で働いているスタッフもお客さんもこの後何が起こるか分からない、そんなハラハラしたエンターテイメントのひとつでもあります。
このコラムでは、そんな「演劇」を裏で支えるお仕事、そして「演劇」の様々なジャンルについて紹介していく予定です。お楽しみに!