舞台『あらまほし』
【あらすじ】 舞台は2119年、東京。 第三次世界大戦から今日で100年を迎えようとしている。 戦争時に服用した延命薬の副作用により、まるでゾンビのような風貌になってしまった人々は「グール」と呼ばれ、事実上の迫害を受けている。 そんなグールたちへの偏見が少ないこの小さな地区には、ひとつの飲み屋があり、グールや治安維持隊や行場を失った者たちの集い場になっている。 そんな中、隕石と思われる何かが落下し、謎の少女が現れる。 そして、水面下では麻薬中毒者たちが暴れ始めていた・・・
制作編
2015年12月下旬、創文企画初のごみアート企画が年明けに決定した矢先、メンバーの片野から連絡が入った。 「俺、部活の舞台で役者やることになったからごみ拾い以降の作品作りにはあまり参加できないわ」 「はぁ? 何それ?
ていうか俺も興味あるんだけど! しかも創文企画で今後演劇プロデュースやるんだからさ、舞台制作を学ぶってことで創文企画で関われないかな?」 …ということで始まった『あらまほし』制作企画。 メンバー満場一致で舞台制作に参加決定! 早速、今回の公演の主催である映画制作部Aoyama Creative Teamの部長さんに連絡を取りました。 創文企画メンバーの仕事は、制作、音響、照明、舞台装置などの役割を教わり、こなすこと。 また、できるだけ現場に参加し、演出家や脚本家、舞台監督、役者の仕事を見て学びました。
実際に稽古が始まったのが1月、 ごみアート企画の開始も1月、 バイトもあり、 まだ授業もあり、 テストもあり、 予想していましたが怒涛の1月2月でした!!
基本的に朝から集まり、声出しなどのウォーミングアップ後、場面毎の練習をしました。 稽古を見る傍らで、音響担当だった僕は毎日夕方ぐらいまで、曲探し... 地道ですがとても楽しいものでした。 他の創文企画メンバーも活き活きしながら自分の仕事に取り組んでいました。
毎日の稽古に作業、休憩中の雑談、帰りのご飯、家に帰ってからのこうしようか、ああしようかと考える時間、合宿、リハ、本番、打ち上げ、反省会、とても濃くて、かけがえのない時間でした。 挑戦して良かった。本当に良かったです。 舞台制作のやり方だけではなく、仲間と一緒に作品を作り上げていく楽しさや難しさなどたくさん大切なことを学べました。
観に来てくれた方々含め、多くの方に感謝です。 良かったことも、反省すべき点も次のプロデュース公演に活かします。 是非観に来てください!! 【今回担当した仕事の内容紹介】 ・制作:
つまりマネジメント・運営です!
スタッフ・キャストのスケジュール管理、劇場契約、予算管理、チケット・予約管理、宣伝、受付スタッフ、打ち上げ管理など、表舞台には出ませんが、作品を上演するには欠かせない役割です。 創文企画メンバーはチケット作成やフライヤー作成、Twitter運営、受付スタッフを担当しました! ・音響:
その名の通り、作中で流す音楽をとりまとめる仕事です。
脚本を見ながら、どこにどんな曲を入れようかと検討しながら、何時間も曲を聴き漁り、いくつか候補を出して、実際に稽古をみて演出家と相談しながら決定していきます。 その後、曲を流すタイミングや長さ、音の大きさなど、舞台をより盛り上げるために色々と考え、本番では裏で音響の機械を操作していました。 ・照明:
音響と同じく、脚本にそって照明のプランを立て、機材を手配し、本番では照明機材を操作しました。
照明の種類や扱い方、その組み方ひとつで舞台の印象は様変わりすることなど、目立たない仕事ながら、その奥深さを実感しました。 ・舞台装置:
舞台上で使う大道具や小道具の提案や作成、その手配を担当しました。
今回では、ソファやバーのカウンターのレンタル先の検討、舞台の背景に吊り下げる壁の作成などをしました!
演者編
2016年2月28日に上演された舞台『あらまほし』。
この作品にな、なんと…創文企画メンバーの一人が出演しました!!!
それがこの私(どこ見てるの?)
事の発端は本番から約2ヵ月前の2015年12月。私が所属している「Aoyama Creative Team」の先輩であり、本作の演出・脚本を務めた方から「舞台に出てみないか?」というお誘いがありました。
演技経験は皆無に等しい私でしたが、「お客さんの目の前でお芝居をする」ということにとても興味が湧いたため出演を快諾。こうして、私の初舞台に向けての怒涛の稽古の日々が始まったのでした…。
私が演じたのは「ヒムロ」という青年。本作の舞台である飲み屋でアルバイトをしており、おっちょこちょいで明るい性格だが、過去の壮絶な体験によって心に大きなトラウマを抱えているという、大変難しい役どころでした。
稽古が始まったのは1月下旬、本番の約1ヵ月前です。
練習は主に青山学院大学や、國學院大学を使って行いました。
演技に関して全くの素人だった私は、動きやセリフを覚えるのでもう精一杯。感情を表現するとか、はっきり言ってそれ以前の問題でした。こんな状況で本当に舞台に立てるのか…。不安やプレッシャーと戦う日々でした。
それでも、キャストやスタッフの皆さんに支えられながら、みっちりしごかれながら、何とか食らいついていきました。
2月中旬頃から、会場であるアスタジオを使っての通し練習も行いました。本番が刻一刻と近づいてきます。
そしてこの頃、気がつけば私はお芝居の楽しさに夢中になっていたのでした。
そしてついに…
2月28日、舞台『あらまほし』本番を迎えました!
たくさんのお客さんの前で、私はついに初めて舞台に立ちました。
写真を見てもお分かりの通り、結果は大成功!(細かいミスはあったけど…)
お客さんの温かい拍手が胸に沁みました…。
こうして、私の約1ヵ月間に及ぶ挑戦は幕を閉じました。
このメンバーの一員として、一つの作品を作りあげることができたことを誇りに思っております。
今回、我々の最大目標である舞台製作に、出演者側の立場から携われたのは本当に貴重な経験でした。この経験は、今後プロデュース側として舞台に関わる時に必ず活きてくると確信しています。
出演者の皆様、協力してくださったスタッフの皆様、遠くまで見に来てくださった観客の皆様、本当にありがとうございました!
-------------------------------------------------- 『あらまほし』 日時:2016年2月28日(日)
19:00開場、19:30開演 場所:青山学院アスタジオ 地下ホール 料金:予約500円、当日1000円 主催:劇団ACT
制作:創造文化企画
(校閲:髙橋旦)